こんにちは! AIって本当に便利ですよね。既に色んなところで実用性の高いサービスが展開されており、同人制作に置いても頼れる存在となってきていると感じます。
ただし、便利な反面色々な問題を抱えている存在でもあり、今回は同人エロゲ制作に置いてAIを使用するリスクについて考えてみたいと思います。
※AIで一般的にどんな事が出来るか、どんな問題があるかは恐らく皆様ご存じだと思うので細かに説明はしません。
同人エロゲ販売において、AIを使うリスクについて考えてみるに置いてAIを使用するリスク
同人エロゲの販売では、まず以下の三つリスクがあるのではないかなと考えております。
・AI利用作品は、サイトによっては販売出来ない、又は流通を制限されるリスク
・AI利用作品の宣伝に制限を加えられてしまうリスク
・知らず知らずのうちに権利侵害をしてしまうリスク(今後の法解釈や、利用するAIサービスによります)
権利侵害リスクは今後の情勢に大きく左右されるものですのでこちらは除いて、現時点でリスクとなり得る部分に関してご説明します。
AI利用作品は、サイトによっては販売出来ない、又は流通を制限されるリスク
特に問題があるのがこちらです。さすがに最近は販売自体出来ないサイトは減ってきましたが、まだまだどうなるかわかりませんので販売できても、販売停止されてしまう可能性も十分に考えられます。まぁ、AI利用問わずアダルトコンテンツというだけで常に販売停止リスクを抱えているので、これは考えても仕方ない面はありますが…。
ただ、作品販売後の販路拡大や宣伝に置いてはすぐに問題化する可能性があります。というのも作品が売れ出すとパッケージ販売、モバイル販売等、また販売だけでなく雑誌・ネット記事掲載など様々な提案が来るようになります。
ですが、AIの取り扱いについてはそれぞれの取引先によって異なります。 AI利用は背景等の気にならない範囲ならOKで、それ以外はNGだとか、AI作品も良いけど専用の流通経路でしか販売しません等本当に様々です。 ですからせっかく人気が出たのに、上手く販路拡大が出来ないなんて事になり得るリスクは十分あるわけです。
AI利用作品の宣伝に制限を加えられてしまうリスク
AIを利用した作品をDLsiteやFanzaで販売する際には、AI利用をどの程度したか申請しなければなりません。ですが、これがある意味トラップなんですよね。
DLsiteやFanzaで発売する作品は、運営サイトのキャンペーンやランキング等による実質的な宣伝が行われております。作者が参加するか選べるものもありますが、それ以外は勝手に行われるので宣伝されているという認識が無い方も多くいるかもしれません。
その際に、AI利用作品はどう扱われるかというと、キャンペーンの内容に応じて対象になる場合と、ならない場合があります。AI一部利用、AI生成作品でも変わってきます。ここ非常に気づきにくいのですが、よくキャンペーン内容を読むと書いてあります。
そのため、AIを利用していない作品に比べ、AI利用作品は宣伝機会を失う可能性が高いです。特に完全にAIで生成した作品は全然キャンペーンに乗りません。また、DLsiteやFanzaのサイト内で行われる宣伝だけでなく、外部サイト向けに行われる宣伝もあり、そちらでもAI作品の排除が行われている可能性があります。
宣伝がどういった基準で行われるのかはわかりませんが、少なくとも言えるのは、近年はレギュレーションの面で非常に厳しくなってきているという事です。これはAI利用にとどまらず、特定ジャンルに関してもそうです。ここら辺の話は、諸事情ありあまり詳しくお話する事は出来ませんので、以上となります。
で、あんたはどうしてるの?
私の場合に関してですが、一作目の「家出少女との同棲生活」ではテクスチャ等の画像生成でAIを利用していましたが、2作目の「理想のおとうさん」以降はAI利用をしない方針を取っています。
主に上記で説明した問題点があり、ちょっとまだ怖いなーと感じているからです。そのおかげか、取引においてAIで揉めるような事は一度もありませんでした。ただ、内容がかなりドギツイ作品なのでそこではめちゃくちゃ揉めました…笑
ですが、今後販売を考慮した上でもAIがより使いやすくなるのであれば、是非積極的に使いたいところですね。マジでAIは便利なので…。
今回は以上となりますが本記事を読んで頂く事で、販売出来れば大丈夫という単純な話ではない事が分かって頂ければ幸いです。販売後にどのような経路で流通し宣伝されるのか、まで理解した上で制作する事が大切だと感じています。
もちろん、本記事は私の考えですので、正しいもの、正しくないものがあるかもしれません。それでも皆様の考えるきっかけになれば幸いです。
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