専業(個人事業主)で同人クリエイターをやっている方には文芸美術国保がオススメ出来る場合があります。今回は私が実際に文芸美術国保に加入した話を元に、文芸美術国保に関して解説します。
今回の記事はこんな方にお勧め↓
・同人作家をやっているけど、国民健康保険が高くて悩んでいる
・同人作家でも出来る国保対策は無いか探している
・アダルト系の同人作家でも、文芸美術国保は入れるのか気になっている
文芸美術国保とは? 国保よりお得なの?
文芸美術国保は主にクリエイティブ系の仕事をされている方を対象とした保険です。クリエイティブ系といっても、「同人作家は含まれないのでは」とか、「どうせアダルト系は無理なんでしょ?」と思われそうですが、実はそういった方々も入る事が出来る場合もあります。中々認知度が低く、私も今年に入って初めて知りました。
文芸美術国保に入るメリット
文芸美術国保のメリットはまず、保険料が一定で、年収がどんなに増えても変わらない事です。同人作家は日々作品を販売する中で、突然ヒット作が出たりすると、保険料がとんでもない程高くなったりすることがあります。
通常の国民健康保険はなんと年間で最大で106万円(24年度)まで上がります。 しかし、文芸美術国保ならどんなに年収が高くても基本的には308,400円(条件によって若干増減)です。これ結構凄くないですか?
もちろん、場合によっては国保の方が安くなる事もありますので、是非一度今いくら保険料を支払っているか確認してみてくださいね!
実際に文芸美術国保へ加入してみました!
私は主にアダルトな同人ゲームを作って生計を立てていますので、文芸美術国保に入れるか正直不安でした。ダメ元くらいの心構えで加入チャレンジしてみましたが、なんと加入する事が出来たので具体的に何をしたか、解説していきます。
同人ゲーム作家が文芸美術国保に加入する際に行う手順
- 日本ネットクリエイター協会へ加入申し込みを行う
- 協会から資料が送られてくるので、文芸美術国保への加入申請、日本ネットクリエイター協会への加入申請に必要な書類を揃える。また申込書等も書いて送る。
- 日本ネットクリエイター協会に「入会金」「年会費」合計34000円を支払う。(協会側で入金確認後、文芸美術国保への申請手続きを行ってくれる)
- 文芸美術国保の審査に通れば、保険証が送られてくる。
- 国民健康保険を脱退する
ざっくりこのような手順が必要となります。 「え?協会?なにそれ」と思われた方もいるかもしれませんが、文芸美術国保はクリエイティブ系の仕事に従事している事を証明するため、各ジャンルに応じて設立されている協会へまず加入する必要があるのです。ゲーム系なら日本ネットクリエイター協会が対象となります。ゲーム以外の方は自分がどこの協会に該当するか、調べてみてくださいね!
ここら辺めちゃくちゃややこしいんですが、ネットに詳しく解説している記事もあまりないので私も不安になりつつ申請手続きを進めていた事を覚えております。
必要な書類一覧
協会の資料には下記が申請に必要な書類と記載されています。
・世帯全員の住民票(3か月以内)
・確定申告書B控
・各種申込書・預金口座振替依頼書
・作品例
おっと? 「作品例」を送らなきゃいけないの?マジ!? って感じですよね。(特に私のようなアダルト系クリエイターは…)
私のキワドイ作品例なんか送ったら、ドン引きして審査落とされないか不安でしたが、まぁ送れと書いてあるので無視する事も出来ず…。
実際に送った作品例が下記です。
販売先、売上本数、売上額、URLを記載しただけのシンプルなものです。 勝手な推測ですが、審査する側の立場としては「本業は別にあるのではないか?」「創作活動といっても趣味程度なのではないか?」といったあたりを見ているのではないかと思い、特に売上、販売先に関しては、本来求められていない売上資料まで別に用意ししっかり記載しました。
審査結果
資料をまとめて送付してから、一か月半くらい後に結果が来ましたが、有難い事に審査に通っていました。その際にはこんな保険証が送られてきます。
どうしても審査があるので、状況によっては入れない方もいるかもしれません。しかしながら一度チャレンジしてみる価値はあるかなと思います。
皆様も一度、文芸美術国保を検討されてはいかがでしょうか! もちろん、全員が得をするというわけではありませんが、創作メインで生計を立てている方には大変オススメ出来る保険となっています。
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