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同人ゲーム製作者が、税理士と顧問契約を結ぶまで。

税金

こんにちは!
一生懸命、身を粉にして制作&発売したゲームに売上が出ると本当に嬉しいですよね! しかし、その後誰しもが頭を抱えるのは、やはり…アイツ…。そう納税です。

ここでは昨年、私自身が税理士さんと顧問契約を結ぶまでに起きた事を淡々と書きます。この記事ではこんな事が分かります。

・同人ゲーム制作者は、どうやって税理士を見つけたらいいのか。
・税理士さんと契約を結ぶ上で説明しないといけない事。
・作っている作品の事は教えないといけないのか(作品タイトル等)
・税理士を雇うにはいくら掛かるのか

・税理士にどこまでお願いできるのか

私はゲーム制作をメインにしていますが、絵師さん等、他ジャンルのクリエイターさんにも参考になる内容となっております!

※あくまでも私の体験談を主軸に記載しておりますので参考程度に。詳しくは税理士さん等に直接お問い合わせするのが良いかと思います。

同人ゲーム制作者は、どうやって税理士を見つけたらいいのか。

まとめ:
・同人売り上げの知識がある税理士さんも少数ながら居る。ただしエリアが限られている場合や、全国対応であっても地域によってはリモート前提になる事も。
普通の税理士に依頼してもOK。ただしその場合は、売上形態やサイトの仕組みについて細かく説明する必要あり。

私は昨年から同人ゲーム制作を開始しましたが、予想以上に同人ゲームの売上が出たことで、急遽税理士さんを探す事にしました。とはいえ…、同人ゲーム制作の売上についてわかる税理士さんなんているのかという懸念がありますよね。

ネットで検索してみると、同人の売上について知識がある事を売りにしている税理士さんも少数お見受けしますが、エリアが限られているか、全国対応であっても地域によってはリモート前提だったりで、中々自分に合った税理士さんを見つける事が出来ませんでした。(ただ、今思えばリモート前提でも全然良かったかもしれません)

そこで致し方なく…一番近くに事務所がある税理士さんに依頼する事にしました。まずは、税理士事務所のHPに掲載してある電話番号に連絡してみたところ、まずは事務所で話しましょうと提案され、実際に事務所へ向かう事にしました。

税理士さんと契約を結ぶ上で説明しないといけない事

まとめ:
・自分がどのように売上を立てているか、税務署への届け出は何を出して何を出していないのか等改めて把握して伝える必要がある。
・売上区分周りは厄介。サイトに記載されていない場合はちゃんと問い合わせて把握しておくのがベスト。

怖かったので、何故か妻も連れて行ったのですが、そこではまず契約形態・料金等の説明をされ、またこちらからは下記を説明する必要がありました(覚えている限り)

・何をどれくらいの期間で制作し、どのように売上を立てているか。
・売上はどのような仕組みで発生し、いつ振り込まれるのか。
・売上区分は何に該当するか(同人サイトでの売り上げは基本的に”著作権使用料”に該当します)
・開業届、青色申告、インボイス登録は申請しているか。
・前職(恐らく兼業の方は現在の本職)の給料
・同人売上以外に売上があればそちらの説明も。
・配偶者はいるか。子供はいるか。

もちろんその場で全て回答出来るわけではないので、不明点は後日メールという形になったのですが、少なくとも自分である程度把握して、伝える必要があります。まぁ当然といえば当然ですが。

ただ、同人売上周りの説明はちょっと厄介です。そもそも売上区分が何に該当するかを各販売サイト毎に理解しておく必要があります。同人ダウンロード販売サイトなら、大体”著作権使用料”に該当するとは思うのですが、一部のサイトではそうとは限らず、不明な場合は各サイトに問い合わせして担当者の見解を得ておく必要もありました。

また、担当者によっては「知りません。税理士に聞いてください」といった態度を取られるもあります。ただ、こういった状況になってもなんだかんだ税理士さんが上手く処理してくれます(さすがプロ)

作っている作品の事は教えないといけないのか(作品タイトルや詳細等)

さて、特に私のように大人な作品を作っていると、作品名等も説明しないといけないのか。気になりますよね。結論から言うと、作品名等を説明する必要はありませんが、大人な作品を作っている事はほぼバレます。タイトルも場合によっては見られてしまうかも…。

どういう事かと言いますと、タイトルは伝える必要はありませんが、経費として提出する資料等も考慮すると、隠す事は中々に難しいです。たぶん工夫すれば出来るけど、非常に面倒。 そもそもみんなが知っている大手同人ダウンロードサイトの売上資料には普通にサイト名等が載っていますし、経費資料等があるなら、それらにタイトル名が載ってしまう事も全然あるからです。

まぁなので、私は普通にタイトル名をお伝えしていますし、税理士の先生も大変理解がある方なので、不安に思う事はありません。最初は恐る恐るでしたが…。

税理士を雇うにはいくら掛かるのか

税理士っていくら掛かるのか。気になりますよね。

これは税理士さんによってピンキリですが、顧問契約から確定申告までお願いする場合(つまり全部丸投げ)は、月額1万~3万程度 + 確定申告の際に10~20万程度かと思います。顧問契約無しで、確定申告だけお願い出来る方もいますので、その場合は確定申告代のみで済みます。

私の場合は、月額2万5000円、確定申告は15万程度です。これを見て、高い…と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これら費用は事業経費にする事が可能ですのでそこまで負担にならない事もあります。また、税理士さんは節税のプロですから節税効果が費用を上回る事もあります。ちなみに私は圧倒的に上回りました。ここら辺の話はまた1本記事書けるレベルの事なので、別の機会にご紹介します。

税理士にどこまでお願いできるのか

ここで一度、税理士さんにどこまでお願い出来るのかまとめておきましょう。顧問契約&確定申告までお願いする場合は以下のような事が出来ます。(税理士さんによって出来る事は変わります)

・確定申告
・日々の記帳代行
・節税方法のアドバイス
・税務署とのやり取り代行
・経費のアドバイス

つまるところ、税金周りはほぼ全てお願い出来ます。逆に私たちがやらないといけない事は、経費資料の保管・提出、経理資料の保管くらいで、他は大体お願い出来るかと思います。

私としては本当に税理士さんにお願いして良かったと感じています。自分では絶対に気づけなかったであろう事をやってくれるからです。

さて、少し長くなってしまったので今回は以上となります。税理士さんにお願いして良かった事、助かった事等は別の記事でご紹介したいと思います。

クリエイターの方で、税理士さんにお願いしようか迷っていましたら、是非今回の内容がご参考になれば嬉しいです。

猫3

エロゲを作って生計を立てている人
ここではゲーム制作から、売上の納税まで色々な気づきを共有したいと思います!
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